権利擁護・市民後見センター

権利擁護・市民後見センターについて

権利擁護・市民後見センター「らいと」では、日常生活上の判断に不安のある方(認知症高齢者や知的障害・精神障害のある方)が地域で安心して生活できるように、地域福祉権利擁護事業と法人後見事業でトータルにお手伝いいたします。

こんなことでお困りありませんか?このようなときお手伝いします

・お財布どこに置いたかな
・ヘルパーさんを頼みたいけど、どうすればいいの
・しらない間に預金が引き出されているようだ
・自分ではお金の管理ができない

こんなことでお困りありませんか?イメージ画像

地域福祉権利擁護事業(日常生活自立支援事業)

地域福祉権利擁護事業(日常生活自立支援事業)では、判断能力が不十分な高齢者や障害者の権利と財産を守るため、福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理を行う「金銭管理・生活支援サービス」、大切なものをお預かりする「財産保管サービス」を実施しています。
サービスを利用するには、北九州市社会福祉協議会との契約が必要です。

法人後見事業

判断能力が不十分な方の権利を守る仕組みとして、民法で定められた「成年後見制度」があります。成年後見制度を利用するためには、家庭裁判所に申立てを行い、成年後見人(判断能力の程度によって、保佐人、補助人)が選任されることになります。本会は、法人として成年後見人(保佐人、補助人を含む)を受任し、福祉に熱意のある市民の力を活かして本人の支援を行っています。

市民後見人養成・支援事業

成年後見制度の普及に伴い後見人不足が懸念される中、専門職とは異なる身近な関係を活かし、本人に寄り添い支援する市民後見人の育成が全国的に進められ、その活躍が期待されています。
北九州市社会福祉協議会では、市の委託を受け平成19年度から「社会貢献型市民後見人養成研修」を開催しています。
また、市民後見人が安心して活動できるようサポートするしくみが不可欠であることから、本会が平成21年度から取り組んできた法人後見事業で培ってきたノウハウを活かしながら、市民後見人が活躍できるサポート体制を整備しています。
そうした中、令和元年9月に県内初となる市民後見人(令和元年11月終了)が、令和2年6月には二人目の市民後見人が選任され、活動されています。

終活相談事業

少子高齢化や地域社会における人間関係の希薄化に伴い、自分の死後に不安を感じる人が増えています。そのような不安を解消し、自分の望む人生を最後まで自分らしく歩むための契機となるよう、予約制の終活相談事業を行っています。
また、終活ガイドとしても使えるエンディングノート「~最期まで自分らしく~私のこれからノート」を配付しています。

一般社団法人 北九州成年後見センター「みると」との連携

「らいと」事務室の隣には、一般社団法人 北九州成年後見センター「みると」があり、二つのセンターが連携しながら、判断能力が不十分な方の権利と財産を守るための支援を行っています。
「みると」は、弁護士や司法書士、社会福祉士等の専門職で構成されているため、法的に高度な専門性を必要とする場合や、本人と親族間で紛争性のある場合などに、「みると」が法人として成年後見人等に就任しています。
一方、「らいと」では、市民の力を活かした法人後見を行うため、親族が行うような細やかな支援を必要とする場合に就任することになります。

社会福祉協議会ならではのネットワークを活かして

地域福祉権利擁護事業で培った高齢者や障害のある人への支援のノウハウを活かし、本人の意思を尊重した支援を行います。
また、社会福祉協議会(以下、「社協」といいます。)の特徴を活かし、地域住民や福祉・法律の関係団体と連携しながら、本人を中心とした見守りのネットワークをつくります。
社会福祉士などの資格を持った職員(専門員)が、本人に適した支援方法を考え、支援員と協力しながら支援していきます。

成年後見制度利用促進計画への参画

国においては、成年後見制度を判断能力が不十分な人の権利擁護を支える重要な手段であると位置付け、「成年後見制度利用促進計画」を策定して利用の促進に取り組んでいます。 成年後見制度の利用促進は、全国どの地域においても、制度の利用を必要とする人が尊厳のある本人らしい生活を継続することができる体制を整備して、本人の地域社会への参加の実現を目指すものであり、ひいては地域共生社会の実現にも資するものと言えます。
本会では、市民後見人養成・支援事業を通じて成年後見制度の担い手の増加や、制度に対する理解の促進に努めています。