コラム28

結婚に求めるもの【第2回】

2015.01.06

「結婚は判断力の欠如、離婚は忍耐力の欠如、再婚は記憶力の欠如」と言う人がいますが、案外本質を突いているかもしれませんね。
広瀬香美の「幸せをつかみたい」という曲の中に、「愛は永遠なんて嘘だよね」という一節がありますが、愛し合って結ばれた夫婦の間でもそのように感じている人は案外多いのではないでしょうか。

ところが、それを超えて、オフコース(少し古いですね)の「愛の終わるとき」という曲の一節にあるように「生き方が違うさ」、「とても疲れたの、もう終わりにしたいの」という言葉が口から出るようになると、離婚が選択肢の一つとしてクローズアップされてくることになります。
冷静に考えれば、もともと違った家庭に育ち、違った生活をおくり、多くの場合違った価値観を持った1人が縁あって結ばれ結婚しているわけで、生き方が違うというのは当たり前のことなのですが、そこに判断力の欠如があったということでしょうか。

逆の見方をすると、比較的似かよった家庭環境で育った人や価値観を同じにする人と結婚すれば離婚のリスクを少なくすることができるということになるはずなのですが、人は得てして自分と異なった感覚の持ち主に魅力を感じたりするもので、なかなか一筋縄ではいかないようです。

【4回シリーズ(毎月1日頃掲載)】